染まる仕組みを理解すれば、カラートリートメントのメリット・デメリットにも納得ですよ!
目次
カラートリートメントのメリット・デメリット
白髪をカラートリートメントで染める場合のメリット・デメリットは次のとおりです。
カラートリートメントのメリット
- ジアミンアレルギーの心配がない
- 低刺激で頭皮へのダメージもない
- 抜け毛や薄毛の心配もない
- 髪にダメージがなく、ツヤやまとまりが出てくる
- お風呂で10分。簡単に染められる
ジアミン系染料や刺激の強い成分が入っていないため、アレルギーを発症したり、頭皮がかぶれたりかゆくなるといった不安がありません。
頭皮環境を悪化させることがないので、抜け毛や薄毛の心配もないですよね。
そして、お風呂でシャンプーのついでに染めることができるという手軽さ!
安心でお手軽。
これが最大のメリットです。
カラートリートメントのデメリット
- 一度では染まらない
- 色落ちが早い
- 黒髪を明るく染めることはできない
カラートリートメントは、一度で白髪をしっかり染めることはできません。
特に初めて使うときは、3~5日連続で染める必要があります。
また、色も長くは持続しないので、週に1~2回、繰り返し使用しなければなりません。
また、ブリーチ剤が入っていないので、黒髪を明るくすることはできません。全体的に明るく染めたい人は、この点を物足りなく感じるかもしれません。
カラートリートメントは「化粧品」に分類される
髪を染める染料にはいろんな種類がありますよね。
通常の白髪染めやヘアカラーは「永久染毛剤」に分類されます。
非常に刺激の強い薬剤なので「医薬部外品」として扱われています。
一方、カラートリートメントは「半永久染毛料」に分類され、これは「化粧品」として扱われるんです。
それだけ体への悪影響の少ない染料ということです。
白髪が染まる原理
カラートリートメントで白髪が染まる原理は、通常の白髪染めやヘアカラーとはまったくちがいます。
通常の白髪染めやヘアカラーで白髪が染まる原理
通常の白髪染めやヘアカラーの場合、成分に含まれているアルカリが髪の毛を膨らませてキューティクルをこじ開けていきます。
そして、キューティクルが開いた隙間から酸化染料と過酸化水素が髪の中に浸透していきます。
過酸化水素はメラニンを脱色させ、髪の毛の内部に浸透した染料を化学反応によって酸化させて色がつく仕組みです。
毛髪の内部を脱色するので黒い髪を明るくすることもできますし、毛髪の内部で発色しているので色持ちがいいんです。
それだけ強力な化学物質を使っているということです。
カラートリートメントで白髪が染まる原理
一方でカラートリートメントは、ヘアカラーのようにキューティクルをこじ開けて、その隙間から染料を浸透させて染めていくものではありません。
カラートリートメントの染料に使用されているのは、HC染料と塩基性染料です。
これらは2001年の化粧品規制緩和で使用できるようになった新しい染料で、安全性の高い染料として注目されているんです。
今はやりのカラーバターやカラーシャンプーなどにも使用されています。
HC染料は、とても分子が小さいためキューティクルを壊すことなく毛髪の内部に入り込んで発色します。
ただ、HC染料は流出しやすいので、これだけではシャンプーで色がすぐに落ちてしまいます。
そこで、塩基性染料を加えているんです。
塩基性染料はプラスイオンを持っていて、髪のマイナスイオンと結合して髪の表面をコーティングしてくれます。
このコーティングを何度も繰り返して色を重ねていくイメージです。
最初は一度では染まりにくいですが、繰り返し使うと染まりやすくなるのはこういうわけです。
髪の色素を脱色する成分は入っていないので、黒髪を明るくすることはできません。
カラートリートメントの人気が高まっている理由
カラートリートメントは今、すごく人気が高まっていますよね。
その理由の一つとして、低刺激で安全性が高いことがあげられます。
ジアミンアレルギーの心配もありませんし、刺激が少ないので頭皮環境を悪化させることもありません。
ヘナも安全で良いのですが、染まるまで何時間もかかり、手間もかかります。
また、独特なニオイがしたり、染まり具合が赤っぽくなるなど、結構クセがあって扱いづらいのがヘナの難点です。
カラートリートメントは5分や10分で染まるものもありますから。
ただ、色落ちが早いので週に1回のペースで使用しなくてはいけませんが、通常のジアミン系染料が入った白髪染めを使用しても1週間程度ですぐに白髪が伸びてきてしまい、根元が目立ってしまいますよね。
だったら、週に1度カラートリートメントで10分染める方が、ずっと安全でお手軽!というわけです。
手間をかけずに常にきれいな状態をキープすることができますから。
カラートリートメントで染めるようになってから、白髪染めの負担から解放されたという声もとても多いんですよ。