でも「亜鉛」が白髪予防の何にどう有効に働くのか、理屈は理解できていますか?
また、亜鉛がいいと言われても、いいまいちなじみのない成分なので、どういう食品から摂取できるのかよくわからないですよね。
目次
亜鉛の効果や効能
亜鉛は、新陳代謝やエネルギー代謝、免疫反応など体内のさまざまな働きをサポートして正常に保つ役目を持っています。
また、白髪予防にも大きな役割を担っているんです。
亜鉛が白髪予防に効果的な理由
亜鉛は黒髪を維持するのに、大事なミネラルとされています。
白髪予防に効果的だと言われている4つの理由を紹介します。
1.毛母細胞の細胞分裂が活発になる
毛母細胞とは、髪の毛を生み出す役割のある細胞です。毛母細胞は「毛乳頭」という髪の毛の発育をつかさどる部分を取り囲んで存在しています。
毛乳頭は毛母細胞に分裂するように指示を出し、それを受けて毛母細胞は分裂を繰り返し増え、角質化します。この角質化した毛母細胞が集まったものが髪の毛になります。
亜鉛には毛母細胞の分裂を活発にする効果があります。なので、亜鉛を摂取することで毛母細胞が活発化し、より健康な髪の毛が作られます。
2.たんぱく質を髪の毛に変えてくれる
亜鉛には、食事で摂ったタンパク質を髪の栄養分として合成する働きがあります。
亜鉛不足になると、例えたくさんタンパク質を摂取したとしても髪に栄養がいきません。それにより抜け毛や薄毛、白髪などさまざまなダメージが頭皮に現れます。
3.過酸化水素を除去してくれる
髪が黒くなるのはメラニン色素によって着色されているからです。
過酸化水素は、髪の毛を黒くするメラニン色素の元となる酵素の形成を破壊する働きのあるものです。亜鉛は過酸化水素を除去してくれるので、髪の毛を黒く保つ効果があります。
4.メラニン色素の生成にも必要な成分
髪の毛を黒くするのに大事なメラニン色素。
メラノサイト(色素細胞)がメラニン色素を合成するためには、亜鉛が必要です。
メラニン色素とは、チロシンと呼ばれるアミノ酸がチロシナーゼ酵素によって変化したものです。このチロシナーゼ酵素を活性化させるために、亜鉛が必要となります。
亜鉛を摂取できる食べ物
亜鉛は体内で作ることができませんし、貯めておくこともできないので、食品から毎日摂取しなければなりません。
・豚レバー 70g 4.8mg
・牛レバー 70g 2.7mg
・鶏レバー 70g 2.3mg
・うなぎ 1尾 2.2mg
・木綿豆腐 1丁 1.8mg
・ごはん(玄米) 茶碗1杯 1.2mg
牡蠣なんて日常的に食べるものではありませんし、レバーも苦手な人が多いですよね。
豆腐や玄米ご飯なら毎日でも食べられそうですが、亜鉛の含有量はそれほど多くないので1日の推奨摂取量には届きません。
ちなみに、牡蠣は生よりも加熱した方が亜鉛を摂取しやすいそうです。
亜鉛をたくさん摂取するために、牡蠣の缶詰や瓶詰めをストックしておくのも良いかもしれませんが、結構食費がかさみそうですね。。。
亜鉛だけでは白髪を予防できない?おすすめの摂取方法は
「亜鉛」単体のサプリというのもありますが、白髪予防のために亜鉛サプリをのむのはあまりおすすめできません。
亜鉛の過剰摂取はあまり良くないんです。過剰摂取により、まれに吐き気や頭痛、発熱、中毒症などの症状が起こる可能性もあります。
それに、亜鉛だけが黒髪を作るのに必要な栄養というわけではないからです。
亜鉛を摂取する際に一緒に摂取すると相性のいい成分は、ビタミンCです。
ビタミンCは亜鉛と一緒に摂取することで、亜鉛の吸収率を高めてくれる効果があります。
他にも、タンパク質やチロシン、銅、ヨード、ビタミンB2などの成分は白髪予防に効果的です。食べ物に例えると、魚類や果物、海藻類、乳製品などになります。
これらすべてをバランスよく摂取することで初めて白髪予防に効果を発揮するんです。